教室では「栗ごはん」「秋鮭のホイル焼き」「きのこの味噌汁」の三品がメインで、それぞれの手順を講師が丁寧に説明してくれました。参加者たちが手を動かしながら和やかに会話をする中で、美香さんと息を合わせて作業を進めていきます。
「中村さん、包丁の使い方がとても丁寧ですね!」
美香さんが笑顔で声をかけてくれたので、つい得意げに「料理は趣味で、たまに自炊しているんです」と答えました。その後も「ホイル焼きの野菜の並べ方が綺麗ですね」と褒められ、普段の生活で身につけた技術がここで活かされるとは思ってもみませんでした。
一方で、美香さんの手際の良さにも感心しました。彼女は鮭の下ごしらえを素早く終え、他の人の作業を手伝いながらも周囲に気を配っている様子が印象的でした。その様子を見て、「一緒に生活するなら、彼女のように細やかに気遣いのできる人が理想だな」と感じました。
料理が繋ぐ会話
調理が進むにつれて、二人の会話はさらに弾みました。お互いが好きな料理の話題から、休日の過ごし方や旅行の話にまで広がります。
「旅行がお好きなんですね。これまでどこに行かれたんですか?」
美香さんの質問に、沖縄や北海道の思い出を話すと、「私もいつか沖縄でダイビングしてみたいんです」と嬉しそうに話してくれました。
その会話を通じて、趣味や価値観が思ったより似ていることがわかり、次第に緊張もほぐれていきます。
完成した料理を囲んで
全員で作った料理が完成し、テーブルに並べられると、秋の味覚を存分に感じられる美しい料理の数々に心が踊りました。
「中村さんの栗ごはん、味がちょうど良くて美味しいです!」と美香さんに褒められ、思わず照れてしまいました。
食事を楽しみながら、「次回は一緒に洋食にも挑戦してみたいですね」と彼女から提案されました。その言葉に大きく頷き、「ぜひぜひ!」と答える自分がいました。
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