「悠人さん、そろそろ本気で考えたら?」
先日、久しぶりに会った大学時代の友人・健太に言われた言葉が、今も頭から離れない。健太は2年前に結婚し、今では1歳になる娘がいる。家族との日々がいかに楽しいかを語る彼の姿を見て、羨ましさと焦りが入り混じった感情が湧き上がってきた。
自分だって、いつかは家族を持ちたい。そう思いながらも、仕事に追われ、気づけばこの年齢になっていた。恋愛経験はそれなりにあるものの、結婚を意識した相手とは巡り会えず、次第に「自分には結婚は縁遠いのかもしれない」と諦めに似た気持ちを抱くようになっていた。
だが、健太の言葉を機に、自分の考えを見直すことにした。「結婚したい」という気持ちを心の中にしまい込むのではなく、行動に移すべきだ。そう考え、結婚相談所に入会する決心をした。
相談所選びの迷い
インターネットで調べると、思っていた以上に多くの結婚相談所があることに驚いた。料金体系やサービス内容はさまざまで、「何を基準に選べばいいのか分からない」と途方に暮れたが、最終的には以下の3つのポイントを基準に絞り込んだ。
- 実績と信頼性: 長年の運営実績があり、口コミ評価の高いところ。
- サポート内容: プロのカウンセラーによるアドバイスが充実している。
- アクセスの良さ: 自宅から通いやすい場所にある。
いくつか候補を比較検討した結果、都内にある老舗の相談所に決めた。決定打は、無料相談で対応してくれたカウンセラーの人柄だった。こちらの不安や疑問に親身になって答えてくれ、「この人にサポートしてもらえたら安心できそうだ」と思えたのだ。
初めてのカウンセリング
入会手続きを済ませ、いよいよ初めてのカウンセリングの日。事務所に入ると、落ち着いた雰囲気の中、優しい笑顔のカウンセラー・佐藤さんが迎えてくれた。
「中村さん、今日はよろしくお願いします。どんな方と出会いたいか、一緒にお話ししながら目標を立てていきましょう。」
そう言われて、少し緊張がほぐれた。カウンセリングでは、自分の性格や趣味、これまでの恋愛経験、そして理想の結婚生活について話をした。佐藤さんはメモを取りながら、真剣に耳を傾けてくれた。
「中村さんは、とても誠実な方ですね。趣味が多彩でお話も上手ですから、きっと素敵な出会いがありますよ。」
そう言ってもらえると、少しだけ自信が湧いてきた。自分を客観的に見つめ直すきっかけにもなり、「どんなパートナーを求めているのか」を明確にすることができた。
第一歩を踏み出して
結婚相談所に通うことを決めるまでには、少なからず勇気が必要だった。「自分にはハードルが高いのではないか」「本当に出会えるのか」といった不安もあった。しかし、カウンセラーとの話し合いを通じて、自分の中にあった迷いや戸惑いが少しずつ薄れていった。
これからどんな出会いが待っているのだろう。ワクワクと不安が入り混じった気持ちでいっぱいだ。次回は、最初のマッチング相手とのエピソードを日記に綴る予定だ。
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